NMN点滴
NMNとは?
NMNは、ビタミンのような働きをする成分で、正式名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド」。人やあらゆる生物に存在し体内で自然に生成されている物質ですが、年齢とともに減少することで、様々な体調面の変化を感じられるようになると考えられています。
最近の研究では、長寿遺伝子群(サーチュイン)を活性化させることが確認され、若々しい健康の維持に関連した注目の成分として、世界中で話題を呼んでいます。
「NMN」は体内に吸収されたのち全身の隅々に届けられ、NAD回路と呼ばれるサイクルに基づき「NAD+」に変化すると考えられています。体内のNAD+は10代後半頃をピークに加齢とともに減少し、40代でピーク時の半分になります。
NAD+が不足することで若々しさが失われてしまうだけではなく、加齢による疾病の原因になることが知られています。
そのため、体内のNAD+濃度を上げる方法として、NAD+の原材料であるNMNを補うことが効果的です。
効果の期待できる疾患
- エイジングケア
- 老化遺伝子の増加を改善します
- 神経疾患
- 神経疾患の特徴である機能障害を回復させます
- 糖尿病
- 減少したNAD+を回復させ、血糖値の異常を改善します
- 眼機能
- 眼の老化に対し有効性があることが確証されています
- アルツハイマー病
- β―アミロイド産生、アミロイド斑負荷、シナプス喪失等を効果的に減少させます
- 脳内出血
- 老化による血管不全の解消や抗酸化に影響を及ぼします
- 肥満とその合併症
- ミトコンドリアが活性化されることにより、筋肉や肝臓の機能を改善します
- 虚血再灌流障害
- サーチュイン1を活性化することで、虚血再灌流時の障害から心臓を保護します
サーチュインファミリーの遺伝子系統樹の図
NMNの治療方法
NMNが配合された製剤を左右どちらかの腕に点滴します。
所要時間はおおよそ15〜60分です。
※1回の治療でも何らかの効果を認めますが、健康を持続させたり老化予防(アンチエイジング)、疲労回復が目的の方は、1〜4週間に1度の治療を続けることで効果が維持できます。
NMN点滴の副作用
血管痛を認める方もいらっしゃいますが、現時点で重大な副作用の報告はありません。
NMN点滴の費用
1回 43,000円(税込)
初回限定:30,000円(税込)
未承認医薬品等の使用について
本治療は医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。
日本では、未承認医薬品を医師の責任において使用することができます。
主要な欧米各国で承認されている国はありませんが、ワシントン大学医学部を始めとして、臨床試験が開始されています。慶應大学医学部のグループが臨床研究を行い、人に安全に投与可能であることを確認しました。(2019.11.2 Endocrine Journal)